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腰背部痛 マタニティさん

妊娠中のマイナートラブル(不定愁訴)の中では最も頻度の高いもので、ほとんどの妊婦さんが感じることでしょう。

程度の差はあれ、妊娠末期にはほとんどの方の妊婦さんが腰背部痛を訴えます。

子宮重量の増大が体幹の前方で起こるため、腰仙部部前弯が増強し、それに拮抗して腰背部が緊張して反り身になるため立位の妊婦さんの重心は後方へ偏位します。

そのうえ腹筋の筋力低下が加わるので腰背部はさらに緊張を強いられます。

その結果、筋血流量が減少、筋肉疲労が生じ、ホルモンの影響による骨盤関節の弛緩も加わって、疼痛が起こります。

<対処法>

*背筋を伸ばし、良い姿勢を保つようにする。

*マタニティビクスやマタニティヨガを行う。(腰背部痛改善エクササイズ、腹筋群のエクササイズ)

*寝具は固めのものを用いる。

*温罨法およびマッサージを行う。

*痛みの程度により、受診する。

実践例

<仰臥位>

腰背部のストレッチ

*足を片足ずつ上げ、膝のあたりを手で支える。お腹にあたらない位置に開き、膝から下はリラックスする。

*手で膝の辺りをサポートする。

★動的ストレッチ

*息を吐きながら両膝を お腹に当たらないように肩の方に引き寄せ腰部を丸める。吸う息で元の位置にもどしましょう。

    

★静的ストレッチ

*吐く息で膝を方の方へ引き寄せ、腰部を丸め、腰背部が気持ちよく伸びるところでキープする。

👆 仰臥位低血圧症に気を付けましょう!

両足同時に引き寄せるのがきつい場合や、片側のみストレッチしたい場合は片足ずつ行う。」この場合、反対側の膝は立て、手も床に置いてバランスをとるようにする。

#マタニティフィットネス協会テキスト参照